2012年7月5日木曜日

伝わる・揺さぶる!文章を書く (山田 ズーニー、PHP新書)



職業柄、研修の報告書を書く機会が多い。
その度に読み返す本があるのでポイントをまとめておきたい。安価な良書です。



1.意見
 ―――あなたが一番言いたいことは何か?
 文中に、あなたの頭を動かして考えた、あなた自身の見解・意思を打ち出すこと


2.望む結果
 ―――だれが、どうなることを目指すのか?
 文章が機能した果てに紡ぎ出したい状況を、できるだけ具体的に描くこと


3.論点
 ―――あなたの問題意識はどこに向かっているのか?
 あなた自身と読み手、双方の問題関心からずれていない論点であること。文章で喚起している「問い」は良い価値を生むものなっていること


4.読み手
 ―――読み手はどんな人か?
 望む結果を得るために、だれに書けばよいかを考え、最も適切な相手に向けて文章を書くこと


5.自分の立場
 ―――相手から見たとき、自分はどんな立場にいるか?
 読み手から見た自分の見え方、立場を知り、それに応じた文章対策をすること


6.論拠
 ―――相手が納得する根拠があるか?
 自分の主張の正当性を示す根拠が、しっかり筋道立てて述べられ、相手にとって納得いくものになっていること。


7.根本思想
 ―――あなたの根本にある思いは何か?
 根本思想とは、文章の根底にある書き手の価値観・生き方・思いのこと。自分の書くものを大きく変えるためには、根本思想にメスを入れる必要がある。


[ 最後に ]
論点と意見は、問いと答えの関係にある。
常に問いを意識してものを読む、ものを書くという原理原則を思い出させてくれる書籍です。