昨日に続いてWSDの2日目を受講した。今日も3クラスの合同での開催であり、刈宿先生の講義といくつかのワークを開催した。本日の大きな学びは二つある。「協働」と「自己原因性感覚」である。
はじめに「協働」について述べてたい。「協働(collaboration)」と良く似た言葉に「協力(cooperation)」と言う言葉ある。少し辞書を調べてみると、次のようなことがかかれていた。
□協力(cooperation)➡ある立場の人たちのお互いに力を貸しながら作業・活動する
□協働(collaboration)➡ある目的を達成するために一体となって労をおしまず働き込む
協力は、単にとりあえず手をかすような感じであるが、協働は、目的を共有して達成するために手をとりあう感じだろうか。いずれにしても、協力より協働のほうがパワーを生み出すことは間違いなさそうだ。目的を達成するためには、コミュニケーション力が必要である。今日の講義を通して、このコミュニケーションに対する見方が少し変わった。
よく、コミュニケーションがある/ないという議論をするが、人間には遺伝子としてコミュニケーション能力が備わっているのである。これは、ネアンデルタール人が花をそえて幼児を埋葬していた実験から検証されているそうだ。ところが、われわれ現代人は状況依存性によって、コミュニケーション能力を充分に発揮できていないのである。その表層下にある能力をいかに引きだしてあげらえるか、ワークショップデザイナーの手腕の見せ所だ。
e.g. 二人組になり、モノサシを指において特定の場所へ運ぶワークは使えそうだ
次に、「自己原因性感覚」について述べる。人間は、自己を取り巻く環境や他人に影響を及ぼす上で有効でありたいという動機づけを持っている。自分が行動の中心におり、行動の決定者は自分であるという自己原因性を欲していると考えられている。これが、自己原因性感覚である。この用語は初めて聞いたのだが、用語を聞いた時は意味が不明であったが次のワークをすることで腹落ちすることができた。手順はこうである。
- 「すきな色はなんですか?」を数十名に答えてもらう➡様々な色がでてくる
- 「まちがった人を指差してください」と投げかける➡だれも指差さない
- 「答えは君の中にある」とフィードバックする➡この感じが「自己原因性感覚」
すきな色は何か?を聞かれて、回答できないひとはほとんどいない。今回も、全員がなんのためらいもなく回答していた。しかし、これが別の質問となると、周りの目を気にしたりし、回答できない人が何人かいるはずである。本来は、どんな質問に対しても自信をもって回答すべきであるし、その感覚は「自己原因性感覚」として備わっているのである。ひとりひとりこの感覚を大切にしていきたいと思った。
さて、明日からはクラス別に分かれて、実践科目を受講することになる。
学びが多い日でありますように。。。
[その他学んだ事(キーワード)]
・分かち合う=他者との相互作用を通して意味を生成する行為
・分かち合う=他者との相互作用を通して意味を生成する行為
・評価の最重要課題は、信頼性と妥当性の関係
・正解は、誰が試しても同じ答えが出てくるから信頼性がある
・納得解は、その場にいた人が対話に参加して、他者理解を通して共通なイメージを共有できた。合意形成なので妥当性がある。
・F2LOモデル
・MーGTA 立教大学 木下教授
・WSってどんなコトをするのかは、中野民夫氏の定義を参考にする
・自己表現と自発性を表現するWS設計をする
→コミュニケーション教育推進会議審議経過報告を参照
・イルカは「あだ名」で呼び合えることが実証されている
・質問には、答えられる質問とそうでない質問がある
・和算と算額
・インクルーシブ教育
0 件のコメント:
コメントを投稿