2015年2月15日日曜日

WSD18期(ワークショップ実践Ⅰ)の振り返り


今日は、ワークショップ実践Ⅰを振り返ってみる。青学の相模原キャンパスで開催された昨日は、3クラスが集まり、先日チームで実施したワークショップの振り返りをした。

おおまかな内容としては、撮影動画を見ながらKPT法で振り返り、実施者・参加者・記録者を交えての振り返り、その後、 サイド自チームへ戻って再度振り返りをした。いろんな形式、様々な方と対話することにより、さまざまな学びがあった。すべて上げると日が暮れそうなので、次回のワークショップ実践への向けて、特に自分が気をつけたいこと3つ記載する。

1.とにかく企画書へ落とし込む
企画書を書き、チームメンバーのオモイを言語化することで、(企画書を書かない場合と比べて)ワークショップの目的と企画内容を共有することができた。ただし時折、議論の途中で口頭での議論に終始してしまい、右往左往することがあった。多様なメンバが集まって議論する際は、グラフィックファシリテーションなどを活用して見える化すること、そして決定事項を随時、企画書へ反映し、常にオモイを共有するようにしたい。

2.ワークショップの目的をおさえ続けるべし
たとえ、メンバーでワークショップの目的を共有できていたとしても、うまくいかないことがある。それは、ワークショップの内容(特に手段)にフォーカスいると、手段が目的化してしまう場合によく起こる。思いついた手段が一見有効に思えても、実際に目的に添えないことがある。これを解決するには、主語を「参加者」において、本当に目的を達成できるかと検証すべきである。

3.成功イメージができるようにシミュレートん
企画段階で参加者の立場としてシミュレーションした内容は、主催側の意図が参加者に正しく伝わっていた。逆に、シミュレートしなかったものは、正しく意図が伝わっていない結果となった。口頭での議論も重要であるが、今この時に参加者がどのようになっていれば良いのかを徹底的に議論して、シミュレーションする必要がある。

やっぱリフレクションは重要やわ。


2015年1月25日日曜日

WSD18期(ワークショップ実践Ⅰ)の所感


本日は、ワークショップ実践1を受講するために、2週間ぶりに青学へ通学した。
今回は、3クラスの合同ワークショップであった。おおまかなスケジュールは以下の通り。

  1. 趣旨説明
  2. 岩崎 正裕さんのWS体験
  3. e-ラーニングレポート(テーマ:「参加」を増幅するプログラムデザイン)
  4. グループに分かれてWSの企画

今回は、上記2. の岩崎さんのWS体験について記述する。WS体験のテーマは「多様だからこそ面白い」であった。このテーマ設定のもと、さまざまなワークを行った。

まずはじめにしたのは、参加者が円になり拍手を伝えていくワーク。みんな慣れていないせいかスムーズにいかなった。しかし、体勢を変えて、そして隣の人の動きを察知するように工夫すると、少しはスムーズになった。

次に、価値の理解?ワークである。1チーム10名で構成する。そして、番号の書いたカードが一人一人に配られる(番号は他人には教えない)。そして、テーマにそって自分なりのアイデアを共有しながら、番号の近いひととペア組む。一つ例をあげてみる。
テーマが「趣味」だとする。番号1の人は、ぶっとんだ趣味を考える。そして番号10の人は、趣味とは言えないような趣味を考える。それぞれが考えた趣味を共有するといった具合だ。人によって、番号に対する価値レベルが違うので、出てきたアイデアが異なる結果となり、とても興味深かった。他のテーマは、「昨日の晩ご飯」「発明品」であった。

その他のワークとしては、文字をつなげるワークがあった。ルールは至ってシンプルであるが、一人一人が1文字づつ繋げて文章を作成していく。「あ」「め」「が」「ふ」「る」という感じである。他者が答える文字が、自分の予想していた文字と違うことがたたあった。シンプルなルールのワークであったが、人の思考プロセスの違いを知れるワークショップであった。

他にも、いくつかワークをしたが詳細は割愛する。

上記のWS体験を通して、次回2/1までに各グループでWSを企画することになっている。本日は、そのWSの企画時間が、数時間ほどがあった。メンバーのオモイが強い分、グループで一つのアプトプットをだすのは、難しそうだ。「多様だからこそ面白い」WSを企画できるようにがんばりたい。






2015年1月11日日曜日

WSD18期(基礎理論科目2)の所感


昨日に続いてWSDの2日目を受講した。今日も3クラスの合同での開催であり、刈宿先生の講義といくつかのワークを開催した。本日の大きな学びは二つある。「協働」と「自己原因性感覚」である。

はじめに「協働」について述べてたい。「協働(collaboration)」と良く似た言葉に「協力(cooperation)」と言う言葉ある。少し辞書を調べてみると、次のようなことがかかれていた。
□協力(cooperation)➡ある立場の人たちのお互いに力を貸しながら作業・活動する
□協働(collaboration)➡ある目的を達成するために一体となって労をおしまず働き込む
協力は、単にとりあえず手をかすような感じであるが、協働は、目的を共有して達成するために手をとりあう感じだろうか。いずれにしても、協力より協働のほうがパワーを生み出すことは間違いなさそうだ。目的を達成するためには、コミュニケーション力が必要である。今日の講義を通して、このコミュニケーションに対する見方が少し変わった。
よく、コミュニケーションがある/ないという議論をするが、人間には遺伝子としてコミュニケーション能力が備わっているのである。これは、ネアンデルタール人が花をそえて幼児を埋葬していた実験から検証されているそうだ。ところが、われわれ現代人は状況依存性によって、コミュニケーション能力を充分に発揮できていないのである。その表層下にある能力をいかに引きだしてあげらえるか、ワークショップデザイナーの手腕の見せ所だ。
e.g. 二人組になり、モノサシを指において特定の場所へ運ぶワークは使えそうだ

次に、「自己原因性感覚」について述べる。人間は、自己を取り巻く環境や他人に影響を及ぼす上で有効でありたいという動機づけを持っている。自分が行動の中心におり、行動の決定者は自分であるという自己原因性を欲していると考えられている。これが、自己原因性感覚である。この用語は初めて聞いたのだが、用語を聞いた時は意味が不明であったが次のワークをすることで腹落ちすることができた。手順はこうである。

  1. 「すきな色はなんですか?」を数十名に答えてもらう➡様々な色がでてくる
  2. 「まちがった人を指差してください」と投げかける➡だれも指差さない
  3. 「答えは君の中にある」とフィードバックする➡この感じが「自己原因性感覚」

すきな色は何か?を聞かれて、回答できないひとはほとんどいない。今回も、全員がなんのためらいもなく回答していた。しかし、これが別の質問となると、周りの目を気にしたりし、回答できない人が何人かいるはずである。本来は、どんな質問に対しても自信をもって回答すべきであるし、その感覚は「自己原因性感覚」として備わっているのである。ひとりひとりこの感覚を大切にしていきたいと思った。

さて、明日からはクラス別に分かれて、実践科目を受講することになる。
学びが多い日でありますように。。。

[その他学んだ事(キーワード)]
・分かち合う=他者との相互作用を通して意味を生成する行為
・評価の最重要課題は、信頼性と妥当性の関係
・正解は、誰が試しても同じ答えが出てくるから信頼性がある
・納得解は、その場にいた人が対話に参加して、他者理解を通して共通なイメージを共有できた。合意形成なので妥当性がある。
・F2LOモデル
・MーGTA 立教大学 木下教授
・WSってどんなコトをするのかは、中野民夫氏の定義を参考にする
・自己表現と自発性を表現するWS設計をする
 →コミュニケーション教育推進会議審議経過報告を参照
・イルカは「あだ名」で呼び合えることが実証されている
・質問には、答えられる質問とそうでない質問がある
・和算と算額
・インクルーシブ教育

2015年1月10日土曜日

WSD18期(基礎理論科目1)の所感


今回のブログは、WSD18初日の講座を受講した所感について記述したい。
WSDとの詳細については下記URLをご参照

WSDには、大阪に在住していたときから受講したくてようやく受講することができた。
本日は、対面授業の初日であるが、12月中旬から今日までにかけて事前にe-Learningを受講しておく必要がある。クラスは3つに分かれており、今日は、全クラスのメンバーが一つの教室に集まり、刈宿先生の講義やワークなどを行った。

今日学習したことで、印象に残っているものを3つ述べる。

まず一つ目は、「気づきとは、無意識を意識化すること」である。
私は、研修を実施するときには、受講者に対して「多くの気づきを持ってかえってください」などということがある。しかし、「気づきとは何か?」を言語化できない自分がいた。今回の刈宿先生の話を聞いてすっきりしたような気がする。私たちは、普段の生活の中で、自分が当たり前にしていること(自明性)に対して、何の疑いもなく時間を過ごしている。この自明性に対して、Whyの視点を持って疑問を持つ事で、無意識を意識化することができるのである。このことを自分ひとりだけでするのではなく、他者を交えて行う事で多くの気づきが得られると考える。

二つ目は、「互恵と排他のワーク」である。これは前の舞台に十数人の受講生を立たせ、目をつむってもらう。その状態で各受講者の額に丸いシールをはる(もちろん貼られた側は、自分が何色のシールが貼られているかわからない)。目を開けると、各人が協力して誘導しながら、色別にメンバーが集まるルールとなっている。「互恵のワーク」では、赤・緑・青・橙の4色のシールが使用された。自分が何のシールを貼られているかわからないため、助け合いながらでないと、うまくチーム分けすることができない。特定の人がリーダーやフォロアーなどという立場ではなく、同じ立場で協力することを体感するには良いワークだと思った。もう一つの「排他のワーク」では、少し勝手がちがう。4色のシールであることには変わりがないが、ある特定の受講者には2色のシールが貼られるのである。そうすると、完全に色を分けてチームを分ける事ができない。この状況下でいかにチームを分けかを考えるワークであった。人と違うといって除外するのではなく、違う中でどう最適解を見つけていくことも体感できた。

三つ目は、「対話のワーク」である。まず4人一組なる。そして二人ペアでお互いに自己紹介をする。次に、違う二人ペアを組み、先ほどのペアで聞いた自己紹介の内容を相手に伝える(他己紹介)。さらには、ペアを組んでいない方に、他者から聞いた内容を伝え、感想を交えて話す。ステップ1とステップ2では、よくあるアイスブレイクであるが、ステップ3の方法は初めて体験した。ステップ3をするためには、相手に対して興味を持ち、正しく理解していないと説明することができない。ステップ3までできて初めて対話できたという状態になることを体感することができた。

大きな気づきは3つでああるが、刈宿先生の講義やワークを通してさまざまな学びを得る事ができた。この先の三ヶ月が非常に楽しみである。

[その他学んだ事(キーワード)]
・そもそも論(根源性の担保)
・意味のある学びを考えるときは、意味のない学びは何かを考える
・カタレル三角
・人には学びほぐしが必要(無意識➡意識)
・昭和3年のある小学校の時間割は、毎日1限目は「自習」
・カントは、手は第二の脳だといった
・PISA型学習観
・ユネスコは、異文化交流分野では有名
・見た目は外国人でも日本人(You tube)