2013年6月5日水曜日

フェミル推定を考察してみる


先日、ある勉強会でフェルミ推定に関する演習をしました。

「フェルミ推定‥‥フェルミ推定‥‥‥」

どっかで聞いたことあるような気がしたけど、思い出せないまま悶々とした状態で演習に取り組みました。

cc licensed ( BY ) flickr photo shared by ict.wa4

フェルミ推定とは、正確に答えることが難しい数量を推論だけで回答する思考過程のことです。フェルミ推定の問題の例をあげると以下のような感じです。

 ① 東京都のゴキブリを退治する。全部で何匹ですか?
 ② 日本に蚊は何匹くらいいるだろうか?
 ③ 日本全国に美容室は何軒ありますか?

正確に答えをだせないこの手の問題は苦手です。チーン...
コンサルティング会社やIT企業において伝統的に面接試験で用いられているそうです。

今日、帰りの電車で「フェルミ推定」について考えていました。
そして なんとなく自分なりの考えがでたので、忘れないうちにブログに書いときます。

それは「フェミル推定」と「仮説思考」って関連性があるよねーってことです。

仮説思考とは、ある一定の「結論」(仮説)を導き出し、検証することで真の結論を導き出す考え方です。仮説を用いることで効率的に真の結論にたどりつくことができる点がメリット。

フェミル推定の訓練をくりかえすと仮説思考力が鍛えられると思います。

例えば、上記問題の③で日本の美容室の軒数を数えるとします。

数える過程で、美容室一軒あたりの女性顧客数 (週末の顧客数 + 平日の顧客数)を求めようとしたとき、男性である私は女性が美容室に行く回数が容易に想像できません。

でも「仮にこのくらいだったら?」と仮定して算出しておけば、あとで仮説の精度を高めやすくなります。限られた時間と情報でできるだけ推論を展開できれば、真の結論への道のりはそんなに遠くないのかも知れません。

私は、マーケティングに関しては門外漢なので偉そうなことは言えませんが、新規事業や出店計画を立てるときのシミュレーションとしてフェルミ推定は使えると思うし、その他広範囲で活用できそうです。

[おまけ]
「フェルミ推定」ってどっかで聞いたことがあると思ったら、1年前に会社の上司から貰った本の中で出てきてました。でもまだ読んでいない。

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
細谷 功
東洋経済新報社
売り上げランキング: 2,084

おしまい。

2013年6月2日日曜日

第2回クリシン勉強会


cc licensed ( BY ND ) flickr photo shared by m00by


今日は、グロービスのクリシンクラスのとある勉強会に参加してきました。
前回に引き続き2回目です。幹事の方々やF先生には非常に感謝しています。

最近、自分の視野を広げたくてできる限り、いろいろな年齢層や職種の方と接することを心がけています。今日のようなクリシン勉強会なんかは自分にとって本当に貴重な学び場になっています。

毎回、F先生のファシリテーションスキルに着眼すると「ほんまに上手いなぁ〜」と関心させられます。このファシリテーションスキルを私も早く修得したいと思っています。このあとの文章で理由をツラツラと書きます。

現在、ITインストラクターとして日々登壇していますが、現在の担当科目は知識付与型の研修が多いです。テキストに即してあれこれ説明をして実機を使う研修であればPCやルータを使って研修を進めていきます。もちろん受講者の理解度や進捗状況を見ながら、(自分なりに)臨機応変に進行しています。こういった知識付与型の研修って今度少なくなって来る気がしています。

ここ数年、教育業界にいると「反転授業」というキーワードをよく耳にします。反転授業とはなにかというと、コンテンツ化した講義を受講者に提供し事前に学習します。そして集合研修では事前学習の内容をディスカッションする授業スタイルです。

このスタイルが主流になると我々インストラクターは、集合研修で受講者に知識を付与する必要がなくなり、受講者間のディスカッションを調整するスキルが今以上に求められるはず。っていうことを考えながら勉強会に参加していました。


情報の出し方の順番で印象は操作できる、つまり空気を作る

今日一番印象に残った言葉です。上手くファシリテートするには、受講者から引き出した情報を足したり引いたり、時には掛けたり割ったりすることが必要です。自分のフィルタを通したその情報を受講者にどのように提供するかで、受講者の印象を操作できるかどうか決まると思います。そして上手く操作できたときは、クラス全体の空気がよくなって満足して帰ってくれるのでしょうね。

修行はつづく...

簡単なコンテンツだったらSnapz proってソフトで作れるみたいです
http://www.nakahara-lab.net/blog/2012/02/post_1835.html