2012年4月3日火曜日

興味津々まる − インプロ




Learning × Performance インプロする組織  予定調和を超え、日常をゆさぶる
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高尾 隆 中原 淳
三省堂
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会社帰りに本屋により即買いした本
Learning × Performance インプロする組織 予定調和を超え、日常をゆさぶる」。
何かと気づきがあったので、ブログにまとめます。

まず、インプロの定義。インプロとは「即興演劇」のことで、「脚本、設定、配役が決まっていない中で、その場で作られる演劇」のこと。 本書の2章では、著者の中原淳氏が、自らの専門分野である経営学習論の観点から、5つのキーワードを使って、意味付けしています。

 ①組織社会化
 ②過剰適応
 ③心理的安全
 ④内省
 ⑤異化

①は、新しく組織に参入してくるメンバーに、組織の目的を達成させるために必要な知識。価値観を獲得させ、組織適応をはかること。
②は、組織社会化によって、個人が組織に適応しすぎてしまうと、個人は創造性を失い。またそういう個人が増えることで、組織が硬直化すること。
う〜ん納得。自分が新入社員だった頃を振り返ると、新入社員は早く一人前に仕事ができるように、周りの支援を受ける。年月がたつと順調に仕事をこなせるようになり、その状況に慣れすぎてしまう。社員全員がそのような状態になると、組織が硬直化し、自社の環境に慣れ、過去の成功体験にしがみつき、それを永遠に繰り返してしまうことになる。

このような組織に対して裂け目を入れる。その可能性の一つとしてあげられるのが「インプロ」。

職場での空間は、身分、肩書き、過去の経験をもとに権力が作動している。言語は権力に敏感。権力の持つ者の言葉は、常に兼職を持たぬ者の言葉を封じめてしまう。インプロでは、一時的に「言葉」をペンディングして「身体」をメディアとして用いる行為。

「会社で笑ったことがない」「笑顔がなくなってきている」「周りの人に褒めてもらったことがない」などの話をことは少なくない。勤務先の社員が、こんなこという言うのであれば、寂しすぎる。一日約8時間、どうせなら愉しみながら仕事をしたものですね。

熟練してファシリテーターが行うインプロは、「笑い」に満ちた時間を提供するそうです。硬直化した組織にいる人にとっては希少な経験であり、みんなで共に愉しむことができるそうです。こういう研修を提供していきたいものです。

インプロは、共に人々が承認し合いながら、表現を愉しむことのできる空間を作り出すことができるよう思う。インプロゲームがたくさんあるようなので、時間があればブログにまとめようっと。

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