2013年2月17日日曜日

グロービスのクラスを受講して感じたこと(中間)




現在クリティカルシンキングクラスのDAY4課題に取り組み中。全6日間のコースなのでちょうど折り返し地点を迎えたところです。ここではグロービスのクラスを受講してこれまで感じたことを書きます。課題と全く関係ないですが。

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私は、いつもグループ会社内の研修を受けるので、これだけ多業種 多職種の方との研修を受講するのは初めてです。それゆえにいろんな刺激を受けさせてもらってます。グロービスのクラスを受講して特に思うことが二つあります。


1. 振り返りは他者が介入するとより良い学習効果をもたらす

 私は業務で研修を企画したり実施したりするので、学習理論などに少しながら興味があるのですが、学習理論の一つに「経験学習モデル」という理論があります。このモデルは「経験→省察→概念化→実践」という4つの学習サイクルを回すとより深く学べるという考え方です。簡単にいうと、経験しっぱなしの振り返りなしではなくて、ちゃんと振り返って経験したことを次回に活かしましょう!ってことです。
 今まさに、私たちがやっています。各回のクラス後、自分で振り返りをして次回のクラスに活かす。このサイクルを回していると、少しづつ自分が学習してるような気がしています。また、振り返るときに(勉強会などで)他者を交えて行うと 違う視点で自分を見つめなおすことができ、より多くの学びを得られることに気づきました。日々の業務に忙殺されると、なかなか振り返りの時間を確保しにくいですが、これからはできるだけ時間を確保して学びを深めたいと思います。


2. 心理的安全が 積極的な姿勢を生み出し学びを深める

 私の職種はインストラクターなので日々研修を実施しています。お客様は主にグループ会社の方々です。研修の進め方はコースによって異なりますが、時にグループディスカッションをすることがあります。インストラクターとしては受講者同士がフラットな関係で、活発に議論をするのを期待するわけですが、同じ会社の方々が同じグループになったとき、期待通りに議論が進まないことがあります。社内のポジションや、それまでの業務経験によって、その場でいやがおうにも「権力」が駆動してしまうのです。若手がすごく素晴らしい見識をもっていても、(心理的な圧力がかかり)遠慮して堂々と発言できず、エライ人が永遠に喋り続け、権力をもつ人が場の活動を独占した挙句、しょぼ〜いアイデアが採用されたりします。想像するに私も受講者として その場にいたならば遠慮してしまうと思います。今回クリシンのクラスで(私を含む)みなさんが活発に議論できているのは、心理的安全の影響が大きいのかもしれません。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
ご意見あれば是非お願いします。

2013年2月15日金曜日

リクルートのDNA―起業家精神とは何か(江副 浩正、角川書店)



周囲に何人かリクルートで働いている知り合いがいるが、とにかくバイタリティに溢れている。
その要因を探るべく(または、リアルタイム性のある事柄なので...)一冊の本を手にした。



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江副 浩正
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江副浩正さんが考える成功するための条件を、備忘録としてツラツラと箇条書きでまとめておく。

1.ひとりではなく、仲間を巻き込む
エネルギッシュな若い人材が集まり、
目標を共有して(ビジョンを明確にして)事業を推進することが大切。

2.同僚に「ついていきたい!」と思わせる
人がついてくるようにするには、自分をを磨くことが大前提。
カリスマでなくとも、人がついてくるようになるのは可能。
重要なのは同僚の誰よりも仕事を熱心にして、卓越した成果を出し続けること。

3.人をうまく使える
企業は人のあつまりである。
成功者は、チームメンバーの特性をよく知り、
誰にどの仕事を任せるかを的確に判断できる。

4.小さく始める
多くのリソースを必要としない事業を見極め、それに着手する。
大きな資本を必要とするものは、大企業が行えばいいと考えていた。
この考えは、現在のスタートアップにも共通していると思う。

5.時間を有効活用する
時間は誰にでもある、唯一公平なものである。
時間の有効な使い方を知らないと大きな成功は難しい。
その仲でも、仕事に優先順位をつける事が大切。

6.失敗を恐れない
人がチャレンジした時、失敗はつきもの。しかし、ピンチはチャンス。
ピンチへの対処がうまくいけば、成功が見えてくる。
部下の失敗も許してあげなければならない。

7.大事なのは学歴ではなく、スキルと知識
学歴は関係ない。そうではなく、知識とスキル重要。
知識とスキルをつけるために学習する事が求められる。
たくさん本を読み、事業計画を書き、それを人に見せて人の意見や助言を聞くこと。
インプットだけでなく、アプトプットする事で
身に付く力が上がっていく。

8. 経営理念(ビジョン)を共有する
自分の経営理念を社員と語り、議論しなければ理念の共有は難しい。
共有された理念がなければ、組織の心を一つにする事は難しい。

9.コミュニケーション能力を高める
インターネットの普及により、世界は大きく変わった。
経営者は、読み手にとってわかりやすい文章を書かなければならない。
また、わかりやすく伝えなければならない。

10.相手の気持ちを考えて話す事ができる
成功者は話すのがうまく、人の話を聞く能力にも長けている。
話す時は、相手が聞きたいことを知った上で、
わかりやすく話さなければ、正確には伝わらない。

2013年2月12日火曜日

プレゼンテーションはプレゼント(贈り物)だ!?


 
私の職業はITインストラクター(※)なので、おのずとプレゼンテーションすることが多くなります。(※)システムエンジニアに対してプログラミング言語やデータベースを教えてます


ITインストラクターになるまでの軌跡を振り返ると、新卒で4年間は 組み組込み系のシステムエンジニアとして業務をしていました。もともと人と接するのが好きなタイプなので営業職を目指して転職活動をしていまいたが、当時の転職アドバイザーの方から「人と接したいのであればインストラクターはどうですか?」といわれ、内心悪くないなと思い、入社試験を受けたら運命的に採用されました。そして入社後、インストラクターとして登壇するまで、先輩方の前でロールプレイングを行い改善を繰り返し、デビューしたわけです。そのロープレの中で上司から言われたことで今でも大事にしている言葉があります。



プレゼンテーションはプレゼント(贈り物)やからお客さんに最高のプレゼントを届けよう



当時このフレーズを聞いたとき、そんな重く受け止めへんかったけど、経験を積むにつれてつくづく大事やなって思う。
この考え方の良いところは、相手目線になれるところ。プレゼンテーションが贈り物であるならば、自分がしたい話をするのではなく、相手が聞きたい話をしようと考えやすくなる。だって、プレゼントなんやから、相手に喜ばれるものを贈りたいやん???


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最近は↑の考え方にプラスアルファで 「対話」することが大事だと思っている。


講義をするときは、朝一番で研修室のドアを開けるまではどんな人が来ているのかわからない。
一般社員の方もいらっしゃるし、マネジャーもいらっしゃる。お客さんは一様ではないのです。
いくら最高のプレゼントを届けようと思っても相手の態度や雰囲気で、勝手にキャラクターを決めてしまって講義をすすめると、ときに「受講者が求めていること」と「私が伝えたいこと」に食い違いがおきて満足してもらえないことがある。


だから最近、講義開始前に最もこだわっているのは、「限られた時間で最大限に受講者を知ること」。
「対話」が大事とわかっていても、聞き方ひとつで、相手の私に対する印象が変わってしまうし、聞くからにはそれに応えなければならない。


でも、言うは易く行うは難し。


奥が深いなインストラクターって仕事は。


 

2013年1月28日月曜日

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法(内田 和成、東洋経済新報社)


昨日のクリシン2回目の講義では、イシューを正確に押さえた上で情報を解釈し、メッセージを抽出する練習をした。抽出されたメッセージは、あくまで仮説であり検証が必要であるとの内容があった。
じゃ良い仮説ってなんやろ?って思い、少しのヒントを得るために一冊の本を手にした。



仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法
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内田 和成
東洋経済新報社
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本書によると良い仮説の条件とは「掘り下げられている」「アクションに結びつく」であることだそうだ。

仮説① 営業マンの効率が悪い
仮説② 営業マンがデスクワークに忙殺されて取引先に出向く時間がない


1.掘り下げられている

上記二つの仮説を比べると掘り下げ方が違う。
②はなぜ効率が悪いのかという原因に踏み込んでいる。
すなわち「営業マンがデスクワークに忙殺されて、取引先に出向く時間がない」ために営業効率が悪いのではないかと考えている。これができるようになるためにSoWhat?(だから何?)を繰り返すのが仮説を掘り下げるコツ。


2.アクションに結びつく

②は、仮説が正しいと証明されたときにすぐに実行できる解決策につながる。①は仮説が正しいと証明されたところで明日からどうすればよいかという解決策にはならない。「営業マンの効率が悪い」という仮説を立てたからといって営業マンに向かって「効率よく働け」というだけでは営業マンはなにをどうしたらいいかわからない。


[所感]
私はこの一節を読んで、「掘り下げられている」をWhatの視点、「アクションに結びつく」をHowの視点と解釈した。Whatの視点を掘り下げていく重要性は、昨日の講義で理解した。しかしHowの視点まで持っていなかったのが正直なところであり、仮説が正しいと証明されたときのことを考慮すると重要な視点であると思った。優れた問題解決者っというのは、こういう視点をたくさん持っていて、バラエティに富んだ経験をしているはず。私もそうでありたい。そのためには多くの視点をもち、経験を積むしかない。

2013年1月16日水曜日

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」(安宅和人、英治出版)

 


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クリシンの初日クラスを受講してイシューが大切であることがわかった。


ただ、私は、自分が探し当てたイシューが正しいのかそうでないかを、どのように判断するのかが腑に落ちていない。


これは自分で経験する以外の方法はないと思う。


恋愛をしたことのない人に、人を恋する気持ちはわからない。
リーダーを経験したことのない人に、リーダーの苦労はわからない。


イシューの探究もこれらと同じような気がする。


そう思い出させてくれたのはこの本。



イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」



安宅和人
英治出版
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論理思考や問題解決に関する書籍は、終始ツール紹介をしているものが多い。
実際にamazonで「論理○○○」「○○ロジカル」というタイトルの書籍を衝動買いし、がっかりしたのは一度や二度ではない。


↑の本は 知的生産についての本質的な議論がなされていて、実践の手がかりになりうる内容だった。
初日クラスを受講したあとに読んでみると、昔とは違った視点で読むことができた。


安価で良書です。


 

2013年1月8日火曜日

NNNドキュメント「私のボスは外国人 文化の壁を打破せよ!」



嫁は、最近赤ちゃんを産んだので、実家に帰っている。

いつもなら子どもと戯れるけど、時間があったのでTorneで録画していた
NNNドキュメント「私のボスは外国人 文化の壁を打破せよ!」
をみた。

感想。


外国人と働くってこうも大変なことなのか。

自社でもグローバル化の必要性を提唱しているが、外国人が上司になる気配もない。
ただ最近の新人研修では日本国籍以外の方もいて、なかには日本語より英語のほう得意な人もいる。
インストラクターとして自分の伝えられることが100%伝わらないもどかしさを覚え始め、最近では少しづつ英語の勉強している。その影響もあり、こういった番組を 以前より増して興味をもって見ることができる。


2013年1月2日水曜日

[schoo]メンバーの力を最大化するチームマネジメント/サイバーエージェント取締役人事本部長 曽山氏



schoo(スクー) WEB-campusのアカウントは持っていたけど、なんやかんやで元旦の日に初めて参加しました。

どの授業を受けようか悩んだ挙句、下記の2012年度ランキングで1位の授業に参加。
メンバーの力を最大化するチームマネジメント/サイバーエージェント 取締役人事本部長 曽山氏

まずはschooの使った印象ですが、インタラクティブにやり取りができるのでとても良い。
チャット機能を使用して講師と質疑応答ができるので、教える側と教わる側の学びが深まりそう。
視聴後に授業内容に関するレポートを提出することができ、これが他の人のレポートも見れる。
即、有料会員になりました☆


以下に、講義内容と質疑応答の気になったことをまとめる。


講義内容
マネージャの役割とは、サイバーエージェントは以下のように定義している  
組織の成果を出すこと=成果が出る組織を創り続けること
          ≠対話をする            
          ≠モチベーションをあげる  
※手段の目的化のワナに注意する

マネージャーが成果を出すための3つの習慣とは?」とある会議での藤田社長談

①目標・・・成果を定義し、組織全体を一つの方向に導く力
 1.何ができれば成果となるのかを定義する
 2.メンバーが自走するか       
 3.ワクワクする目標が良い
   
②役割・・・個々の力を100%以上出せるように配置する力
 1.成果から逆算して役割を列挙する
 2.力を発揮できる配置を考える       
 3.個々の強みを活かす

③評価・・・成果への進捗を確認し、軌道修正をする力
 1.成果に向けて軌道修正する
 2.定期的に面談する
 3.人材育成の機会と考える
 ※3つのチェックリスト  
 (率直に課題を提示できるシート、褒めと課題(期待)をセットで3つかく、面談の時に渡す)


質疑応答
・チームで食事にいくとメンバー間の関係性が見える
・叱るのは必要だがキレるのは良くない。キレそうな時は紙に書いて渡す。
・2割報告 (2割できた段階でチェックすると意識のズレがなくなりやすくなる)
・上司の強みと部下の弱みで、衝突が起こる。
人の強みをみつけるためのツールとしてストレングスファインダーを紹介していた。
↓の書籍を購入するとチェックできるそうなので早速購入。


さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
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マーカス バッキンガム ドナルド・O. クリフトン
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他業種の方の授業を受けることができるので少し自分の視野が広がりそうな気がする。